酔狂家蝶 // 十九時辺境

日記風駄文

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4:向き不向き

小話そのよん。どんどん長くなります。


そして、そろそろ阿呆がうざくなってきました(もう?
とことん阿呆を追求したらああなった。
切島自身が支離滅裂で阿呆なので、支離滅裂阿呆は書きやすいです。
何か言いたいことあったんだけどいいや。



最後にぼそりと喋るあの人ですが、そういえばそんな人もいたねえ(酷。




 十分後、ようやく川からあがってきたシダさんは、いつも通り、阿呆でだまっていれば良い男だった。ほら、水も滴る~、ってやつ。
 ただ、ズボンの裾を絞ったり、袖を絞ったり振ってみたりする様は、子供っぽいようでいて、どこかオヤジくさい。
 と言うか何か泥くさい。ヘドロくさい。
「実はさっきバイト辞めて来てさー」
 急に始まる独白も、いつものことだから気にしない。つもりが、思わず聞き耳を立てる。今なんて言った、この阿呆。
「あっちの原っぱに住んでる野牛の群と頭数を数えろだってー。つまんないよねー退屈すぎるからさー」
 大体あの辺りを指しながら、ものすごーく嫌そうに言うシダさんに、多少の殺意をおぼえた。ほいほいバイト決めやがってホイホイ辞めやがって、しかも野牛の数を数えろだって滅茶苦茶楽しそうじゃないか羨ましすぎる、でも辞め、あ、辞めたんだ辞めて次があるんだ羨まし、ホント、むかっ腹立t、…この、ただの阿呆が!
「シダさん!」
 文句もとい八つ当たりをしようと思わず内面の憎悪をむき出す。と、
「ちがーう! シーダだ! 長くなるとシーダ・ヴィスカランテ・マルドゥーナ=リーナだ!」
 憎悪ビームは厚い皮を貫けなかったらしい。変な反論が帰ってきた。さすが阿呆。いつでもハイテンション:シーダ・ヴィスカランテ・マルドゥーナ=リーナ(長)。
 思わず脱力する。内面の憎悪は力と共に抜けていった。それはもう、完全に。
「胡っ散くさー」
 今度は内面の感想が直にでた。今、私は、魂を吐き出しつくしたような顔になっているはず。
 思わずぱたりと倒れそうになる私をよそに、シダさんはきょとんとしていった。
「そんなことないよー」
 心の底から心外だという顔をしているシダさんは、これで私より年上だと言うことを感じさせない。
 もうそろそろ大人の貫禄というスキルを身につけた方がいいと思います。
「シダさんはどう見てもそんなたいそうな名前じゃないじゃん」
「じゃんとか言った! この子じゃんとか言った! 今時の若者気取ったってそうはいかないよ!」
 力一杯主張するシダさんに、ながーい溜息が出る。魂は吐き出し尽くされていなかったらしい。
「残念、私は今時の若者ですから」
「じゃあ、じゃん使おう。俺もじゃん使おう」
「気持ち悪いんで止めて下さい」
「いいじゃんいいじゃん」
「うわっ、何かトリハダ立った。トリハダ立った」
「なーんかズレてる気がするネー」
 急に入った横やりに、同時に振り返ってしまった私とシダさんは、互いに嫌そーな目で見つめ合ってさらに嫌な気分になった後、南天さんを「お前には絶対言われたくない」目線で攻撃した。
 のほんとして、うろたえる気配のない南天さんを見、同時に溜息を吐く。それさえも揃ってしまったことにまた溜息を吐く。
「お前ら仲良いな」
 またも長文で喋るサンザシさんに、文句を言う気力もなかった。
 そういえばサンザシさん、いたんですね。
  1. 2006/08/16(水) 01:03:56|
  2. タイトル未定 // 思い出したら更新中
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切島
* 生まれは蜜柑と梅干しの国
* 字書き、と見せかけて絵も描く

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