酔狂家蝶 // 十九時辺境

日記風駄文

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6:中年ではない

*月イチ更新だ!
続くかこの調子!


*どうでも良い情報ですが、コケはコケちゃんと言われることが嫌いです。

*もう一つどうでも良い情報ですが、彼はまだ乾いていなかったようです。


*サンザシさんて、三人が話している間何してるんだろうね(作者が疑問。



「そう言えばコケちゃん、仕事しないの?」
「いきなりひどいこと言いますね」
 南天さんは、そうかしら、と首をかしげた。この人、読めないだけではなく食えない。
「そう言う南天さんはどうなんですか」
「僕ァ、いっつも仕事前と仕事帰りに寄ってるんだよ」
 そうなんですか、南天さんも結構暇なんですね、と納得すると、そうなんだよと苦笑いで返事が来た。なるほど、それで時々ふっといなくなるのだ。
「参考までに、何のお仕事を?」
「塾の異国語の講師。かれこれ五、六年はやってるかなァ」
「なるほど」
 その仕事はちょっと無理そうだった。学校時代の異国語の評価は、思い出すのももの悲しい。
「サンザシさんはどうなんですか?」
「本人に聞けば?」
「そもそも、サンザシさんってお幾つなんでしょう。南天さん並みに年齢不詳ですよね」
「イヤイヤ、コケちゃん。僕並みって僕の不詳水準がわかんない。どれくらいかわかんない」
「結構高水準だと思いますよ」
 南天さんに水準についての説明を施していると、
「俺は、俺は?」
 髪はある程度乾いたらしいシダさんが急に会話に入ってこようとしたので、
「知る必要もありません。きちんと乾いてから来てください」
 無理矢理追い出した。シダさんはしょんぼりしながら、スニーカーをひっくり返している。
「僕ァそんなに年齢不詳かなァ」
「自覚無しですか」
「マァ、解りにくいのも解るけど」
 そうかなァと、うなりながら、南天さんは首をかしげた。

「20代」
 三人の会話を聞いていたのか、後ろでサンザシさんの、殆ど呟き声が聞こえた。
 20代、20代…。誰が…って、サンザシさんが、です、か、
「エゥエェェェ…!!?」
 南天さんそっちのけで、冗談でなくひっくり返った。シダさんでなくとも、驚きでひっくり返ることが出来るものなのだ。
「コケちゃん、何さその驚き方。曖昧な答えにつっこむもんだとばかり思ってたンだけど」
「てっ、てっきりサンザシさんは、もうそこそこの歳になっていらっしゃるのかと」
「そこそこの歳…。いやあ、これァ僕より一つ上なだけなんだけどナァ」
「ああ、それは解ります」
「なーんだか遠回しにイヤーなこと言われた気がするネェ…」
「ほら、何となくやつれた感じが」
「やっぱり解るー? アハハハ」
「で、ネェ、コケちゃん、何か悪意持ってる?」
 頬が緩むと言うよりは、緊張した笑いが張り付く。
「そんなことないですよアハハ」
「コケちゃん、声が笑ってない」
 南天さん、ちゃん言わないでくださいったら。
  1. 2007/03/13(火) 21:04:12|
  2. タイトル未定 // 思い出したら更新中
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切島

切島
* 生まれは蜜柑と梅干しの国
* 字書き、と見せかけて絵も描く

* 最近、ニートから準ニートにランクup

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