酔狂家蝶 // 十九時辺境

日記風駄文

7:ナツキドリ

*困ったときのタイトル未定。
ろくまでで一回区切りでした。


*さてさて、だんだん(というか、まだまだ)はがれます。化けの皮。自分で読み返してみて、変な人だなーとか思ってるあたりちょっと可哀想です。塾講師。


*+はじめに
登場動物に追加~。



 ナツキドリは、名前の通り、人に度を超えた懐き方をする鳥の一種で、大抵群れで行動する小鳥である。また、滅多に鳴かないことで有名で、その声を聞くと幸運が訪れるという。
 ただし、鳴き声を聞いた幸運な人たちに聞くと、大多数は何とも奇妙な顔をしながら、ナツキドリの鳴き声をこう表する。
 曰く、「何か不幸になりそう」

 今日も元気に、河原で野魚を数えていると、続々と人がやってきた。説明するまでもない、いつもの顔ぶれだ。
 今日はそこに、ナツキドリの群れもやってきた。私や、南天さんの上に群がっているというか、むしろ、たかっている。肩の上や首筋あたりがむくむくする。殆ど鳴かない鳥なので静かだけれど、ぴょこぴょこと動き回るのでくすぐったい。

    グウォォォ…!

 不意に、異音がした。

    グゥウウウ…!

 小さな体のどこに大音量の声を出す力があるのか、とにかくナツキドリが鳴いた。うん、多分鳴いた。多分。
「鳴いたー!」
 私の、驚きの叫びでぱたぱたと飛び立ったナツキドリは、それでもすぐに戻ってくる。
「鳴きましたよナツキドリ!」
「うん、鳴いたね」
「これで私にも幸運が! 幸運が…、何か唸ってません?」
 なんだか、何とも言えない唸り声がする。主にナツキドリの方から。
「うん、これがいるからね」
 南天さんは、にこにこしながらナツキドリにかまいつつ、振り返りもせずにサンザシさんを指さした。

    ギョエェェ…!

 別のナツキドリも鳴いた。多分。
「うっ、噂通り、本当にものすごい声で鳴きますね」
「ナツキドリは全員、あれのことが大嫌いだからネェ」
「サンザシさんですか?」
 来たばかりのサンザシさんを振り返る。
「うん」
「それはまた何とも珍しい…。懐くのが習性の鳥なのに」
「僕が教え込んだもの。アレが敵だよ~懐いちゃダメだよ~って」
「どうやってですか」
 南天さんは、さも当然という風に、こう言った。
「会話で」
「会話! って、ナツキドリも一応は野鳥ですよ!」
「会話できるよ」
「冗談ですよね」
「仲良しだもの。余裕余裕」

    ギョッ…、ギョウエェェェ…
    ガッ…、ガウィイィィ…グウォッ
    ウィイイ…、ギシャアアッ!

 南天さんは、身振り手振りを交えながらにこやかに会話をしている。
 よっ、読めない…! この人読めない!
  1. 2007/05/26(土) 23:49:44|
  2. タイトル未定 // 思い出したら更新中
  3. | コメント:0
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切島

切島
* 生まれは蜜柑と梅干しの国
* 字書き、と見せかけて絵も描く

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